研究・分析・開発/
EPMA装置を用いた毛髪・皮膚の元素分布測定

Research Report

EPMA装置を用いた毛髪・
皮膚の元素分布測定

(Electron Probe Micro Analyzer/電子線マイクロアナライザ)
EPMA装置は固体試料に対して「Microオーダーの局所元素分析」や「表面の組織及び形態の観察」を行う分析機器です。

金属材料の分析や、地質鉱物、電子材料、半導体材料などの、無機物質を検査試料にすることが多いのですが、日本毛髪構造機構研究会では、毛髪や皮膚など微小な生体試料の分析に積極的に用いています。さらに、生体元素分析法の開発も行っています。

この過程で開発された技術を用いることで、それまで不可能だった毛髪断面の詳細な分析や成分検出が数多く行えるようになり、毛髪構造の解明に大きく役立っています。

生体組織のEPMA分析結果

試料
  • OTCコンパウンドで包理※コンパウンドは水洗で取り除ける
  • クライオスタットで切断(厚さ約2μm)※株式会社バイオ病理研究所に依頼
  • ガラス板に貼り付け
  • そのまま(コンパウンドあり)カーボン蒸着
分析日
平成13年4月13日
加速電圧
20kV
試料電流
0.03μA
試料送り
 
倍率
×1560
領域
 
測定時間
0.02sec(約1.2時間)
分析装置
島津製作所 EPMA-8705
実験データ提供/新潟大学工学部 共同研究室 ㈱ヘイゼルトンプソン(※2012年当時)

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