電子顕微鏡機器の民間活用推進

電子顕微鏡機器の民間活用推進の目的
日本毛髪構造機構研究会は、独自の電子顕微鏡撮影設備やEDSを備えています。これは毛髪構造研究の継続的な実施ためと同時に、電子顕微鏡による毛髪撮影の有用性を民間に転用させ、毛髪構造への理解を深めてもらうことを意図しています。
走査電子顕微鏡
(Scanning Electron Microscopy:SEM)
走査電子顕微鏡は、試料を真空状態にして電子線で試料表面を走査し、出てくる信号を検出して試料表面の拡大像を表示します。試料から放出される信号は、二次電子や反射電子、特性X線などです。その中から、主に二次電子や反射電子の信号を用いて映像を表示しています。得られた画像は微細な凹凸を反映した精密な画像です。拡大倍率は最大で、100万倍です。
型番:日本電子JSM-6010LA

毛髪のEDS分析の可能性

  • 通常の電子顕微鏡画像
  • 走査電子顕微鏡は試料形状の観察だけでなく、その試料にどんな元素がどの程度含まれているかを調べるX線分析装置としても活用出来ます。日本毛髪構造機構研究会が所有する走査電子顕微鏡にはX線検出器が装着してあり元素分析(EDS)も行えます。毛髪の組成情報が取得できるこの機能を用いた研究も進めています。

  • 炭素(C)
  • 窒素(N)
  • 酸素(O)
  • 硫黄(S)
  • マグネシウム(Mg)
  • カルシウム(Ca)

実験データ提供/新潟大学工学部 共同研究室 ㈱ヘイゼルトンプソン(※2012年当時)

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